当店の商品やサービスのご紹介

東京都大田区山王 大森の花屋 大花園(だいかえん)季節の旬な花をあなただけの贈り物に!上質でモダンな花贈りを大森スタイルでお届けします。お榊

国産のお榊を販売しています。(お榊について)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

東京都大田区山王 大森の花屋 大花園(だいかえん)季節の旬な花をあなただけの贈り物に!上質でモダンな花贈りを大森スタイルでお届けします。お榊

当店では毎月14日と月末に合わせて国産のお榊(束ねて形にしてある作り榊)を取り寄せ数量限定で販売しており日もちもよいと評判です。
昨今は作り手さんも少なくなっており良質な国産榊は取り合いになっているような状況で市場にお願いをして何とか確保してもらっているところです。
そのため毎回完売となってしまうためご入用の場合は予めお電話などでご確認いただければ幸いです。
ここのところでは遠方の会社様から宅急便でいいので送ってほしいという依頼が多々あり、送料が榊本体代金よりかかっても発送しているご注文もございます。
できる限りの対応をさせていただきますのでお気軽にご相談下さい。

このページではあわせてお榊に関してのうんちくをご紹介します。

榊(サカキ)の語源は、神と人との境であることから「境木(さかき)」の意味であるとされ、日本神話で神様のいる場所に榊を立てたという古事が元となっています。日本では古来より先端が尖ったものには、神様の力が宿ると考えられていました。また世界各国に共通する常緑樹信仰と合わせ、榊は神籬(ひもろぎ)、つまりは神様が降り立つ依り代としての役割もあるということです。

面白いことにこの榊(サカキ)というのは古来では特定の植物を指す言葉ではなく常緑で葉の先が尖っている神様に捧げる樹のことを呼んでいたらしい、ということで、その地方地方で神棚に祭る植物が、「サカキ」と呼ばれるようになったということです。現代でいう榊は温暖な地域でしか栽培できませんので榊が育成できない地域では 樫や松、椿や山茶花(さざんか)を「サカキ」と呼んでいたということです。近代になり流通や情報が整備される中で今でいう榊という植物が「サカキ」に統一された、ということでしょう。

その榊は「本榊(ホンサカキ)」とも呼ばれています。それは前述のとおり榊は関東以南の比較的温暖な地域で生育するため寒い地域では流通することが難しく代わりに関東以北では類似種(別属)のヒサカキ (Eurya japonica) をサカキとして代用しているので区別するため「本榊(ホンサカキ)」と「ヒサカキ」と分けて呼んでいます。

ヒサカキについては、「シャシャキ」「シャカキ」「下草」「ビシャコ」「仏さん柴(しば)」「栄柴(サカシバ)」などと地方名で呼ばれることもあり仏壇にも供えられる植物です。花は早春に咲き、独特のにおいがあり季節には流通するヒサカキに花が混じってくることもあります。漢字で書くと、小さいことから「姫榊」とも書き、またサカキでないことから「非榊」とされることもあるようです。ちなみに花屋的に大別すると関東から東はヒサカキ、関西から西は本榊を扱う花屋が多く、東京大森の当店は本榊の代用にこのヒサカキを販売しています。実勢としてはお客様の中ではこのヒサカキが榊であり本榊でなければならないという感覚はあまりないように感じます。

この本榊とヒサカキが店頭に並んで販売されているところはあまりないと思いますが、サカキとヒサカキを見分けるポイントは葉縁で、葉が小さく、鋸歯がある(ぎざぎざしている)ならヒサカキ、表面がツルツルしていて、ふちがぎざぎざしていない全縁なら本榊です。また本榊は茎頂の芽(冬芽)が、爪状に尖っていることでも見分けられるようです。植物的にはヒサカキのように葉の縁がギザギザになっていることを鋸歯縁(きょしえん)、本榊の葉のように滑らかになっていることを全縁(ぜんえん)というそうです。

ではこの榊(ここからは統一して榊と表現します)、神棚の両側の榊立てに左右対称一対で飾ります。飾る日はいつか、というのは別項「お三日」の文化の記事でご紹介しましたが改めてご紹介すると 毎月朔日(1日ついたち)・15日となります。当日の朝のうちに古いものと取り替えますので花屋で販売するのは月末と14日までが一般的です。ではなんで1日と15日か?は月の中でちょうどキリがいいからいいのでは?というわけでもなく、由来は「お三日」という文化に基づいていて、古来から榊、仏花をお供えする1日、15日、28日を「お三日」といい近年28日が省略されました。いわれは、江戸時代に参勤交代で江戸にいる大名が一斉登城する日がこの3日だったそうです。庶民は大名が将軍様に詣でる日を「神仏に詣でる日」として真似をし(庶民は将軍様に拝謁できないですから)代わりに我が家にある神棚、仏壇にお榊、仏花を供えて「神様とご先祖様」に感謝をする日としたそうです。ですのでこの1日と15日に榊を神棚に飾り神様を敬うことがまず大切で、仏花の記事でも書いたように常日頃、榊立ての水をかえ葉のほこりを払い、枯れないように世話をすること、が日頃から神様を敬うことになります。

近年は造花の榊も販売されていて神社側も生活習慣の変化ということで「よいのではないでしょうか」ということらしいですし否定するようなことでは全くないと思いますが、私個人的にはやはり命あるがゆえに枯れていく生の榊を飾り、その世話をすることそのものが神様を敬うことだと感じます。

またこの江戸の大名が将軍様に詣でる「お三日」のもとになっているのがおそらく月次祭(つきなみのまつり)というもので、神事に詳しい方はご存知かと思いますが毎月行われる 祭礼です。有名なのは 伊勢神宮の6月・12月の月次祭ですが、多くの神社では毎月1日、15日、(28日)に斎行し、皇室の繁栄、国の隆昌、氏子崇敬者の安寧を祈願しているということです。現在は28日にも斎行されている神社は少なくなってしまったそうですがこの三日がおそらく起原になっているのではないかと考えています。

このどこかで聞いた月次(つきなみ)という言葉は平凡なことを指す「月並みですが」のもとになっていて、もともとは毎月繰り返し行うもののことを指していた意味が明治以降平凡なものを指す意味に変わってきた、ということです。

こうして毎月繰り返し、欠かさず神様を祀り榊を飾り世話をすることで、私たちの心を神様に向かわせることが榊を神棚に飾る意味です。そう考えると榊は神様の依り代としてよりも私たちの心のよりどころとしての意味が強いのかもしれません。

東京都大田区山王 大森の花屋 大花園(だいかえん)季節の旬な花をあなただけの贈り物に!上質でモダンな花贈りを大森スタイルでお届けします。

最近の記事

  1. 東京都大田区山王 大森の花屋 大花園(だいかえん)季節の旬な花をあなただけの贈り物に!上質でモダンな花贈りを大森スタイルでお届けします。
  2. 運気を良くする開運榊、三宅島の「神着榊」販売開始しました。

アーカイブ

FAXでのご注文

PAGE TOP